月経不順
突然月経(生理)が来なくなってしまった、月経の間隔がのびてしまって、次の月経がいつ始まるのかわからない、短期間に少ない出血が繰り返され、月経なのか不正出血なのかわからないなど、生理不順の症状お持ちの方は多くいらっしゃいます。このような状態を長期間放置すると、治療に反応しずらくなったり、精神的に不安定になるなどということもありますので、きちんと検査をして、早めに治療を開始する必要があります。
月経周期は25~37日とされていますが、24日以内に月経が頻発するものを“頻発月経”と呼びます。これは排卵障害による無排卵出血の場合があり、排卵の確認をすることが必要です。
月経が38日以上の間隔であったり、月経が来ない場合、“稀発月経”あるいは“無月経”となります。いずれも排卵障害によることが多いです。排卵できない原因としては、「多嚢胞性卵巣症候群」と呼ばれる卵巣の機能異常や、最近増加傾向のストレスやダイエットを引き金にする「視床下部性無月経」、「下垂体性無月経」があります。拒食症など、食行動の異常の場合には、カウンセリングも必要となります。
まだ、からだが成熟していない思春期や、50歳前後の更年期には、
・スムーズに月経が行われるからだの環境が
整っていない
・卵巣機能が安定しない
・卵巣機能の低下
などの理由により月経不順になりやすくなります。
からだやこころに過度の負担・ストレスが加わると月経不順になりやすくなります。
・過度のストレス
・激しい運動
・無理なダイエットでの急激な体重減少
薬の副作用や病気でも月経不順はおこります。
・向精神薬など薬の副作用
・卵巣の異常
・下垂体や甲状腺などの機能異常
エストロゲン、プロゲステロンを周期的に投与する方法や、低容量ピルなどを使います。
体質、生活に合わせて漢方を処方します。
妊娠を希望される方で行います。
過度なダイエットによる体重減少性無月経の場合は、出血は逆にからだの負担になりますので、体重がある程度戻るまで経過観察をします。