子宮筋腫
宮筋腫は、女性ホルモンの影響で成長する、子宮にできる「良性の腫瘍」です。発生する場所や、腫瘍の大きさで、生理の血の量、痛みの度合い、不妊、妊娠・出産への影響の出方に違いが出ます。無症状のものを含めると、成人女性の3人から4人に1人が持っているといわれる腫瘍で、非常に身近な病気です。
子宮筋腫は、あくまで良性の腫瘍ですので、命にかかわるものではありません。
ですから、すぐに手術をしなくてはと考える必要はありませんが、まれに、急に大きくなってしまったり、子宮肉腫という悪性のときもありますので、放置はしないで定期的な検診が必要です。
筋腫ができる原因は、はっきりとはわかっていません。
子宮の筋層の中には、筋腫の核というものがあり、それが大きくなるのではないかといわれています。 筋腫の核は誰にでもありますが、卵胞ホルモンの影響を受けることで発育します。筋腫は、卵胞ホルモンの分泌が盛んな成熟期の女性に多く見られます。
※10代の女性にはあまり発生しません。
※閉経後は筋腫も小さくなってしまいます。
筋腫の核があっても、それが大きくなる人とならない人がいるのは、体質によると考えられています。遺伝すると思われがちですが、子宮筋腫は遺伝する病気ではありません。
定期的な検診、経過観察を行います。
3~6ヶ月に1回程度、定期的に診察と画像診断を行って、子宮筋腫の大きさや子宮筋腫による症状などを確認します。
経過観察、薬物療法、手術が必要な場合があります。