トリコモナス(膣炎)
男性の場合はほとんど無症状で、軽い排尿痛が出ることもある程度。
“トリコモナス原虫”の寄生によって起こる感染症です。感染から約1~2週間で発症します。
通常の性行為によって感染しますが、トリコモナス原虫自体は、乾燥に弱い一方で、水中では長時間感染性があるため、濡れたタオルやトイレの便座、浴槽などでもまれに感染することがあります。
腟からの分泌物を採取し、トリコモナス原虫の有無を調べます。
抗トリコモナス剤の飲み薬を、服用します。
妊娠初期では膣に入れる膣剤を使用します。
投薬によってトリコモナス原虫が消失すると、腟内の自浄作用が回復し、さまざまな症状が改善されます。
薬の服用中に飲酒すると、腹痛・嘔吐・顔が赤くなるなどの症状が出ることがあるため、治療中の飲酒は禁止です。
男性には症状が出にくいため、女性だけが治療しても男性から再び感染し、交互に感染を繰り返す「ピンポン感染」となってしまうことがあります。
必ずパートナーと同時に、検査、治療を行いましょう。
※治療中の性行為はしないようにして下さい。