ヘルペス(性器ヘルペス)
感染してから4~10日の潜伏期間をおいて発症します。
急に感染部位に痛痒さを感じ、最初は水泡(水ぶくれ)がいくつもでき、それがつぶれて、潰瘍性の病変がたくさんできます。女性では、とても痛くて排尿ができないほどになります。さらに脚のつけ根のリンパ節がはれて痛くなります。女性の場合、ヘルペスウイルスの冒す範囲は、外陰部だけでなく、腟内にも及ぶことがあります。
何の治療もしないと、治るまでには3週間程度かかりますが、きちんと治療すれば、1週間くらいで治癒します。
病変部の皮膚や粘膜、分泌物を綿棒で擦り取って、単純ヘルペスウイルスの有無を調べます。また、血液検査でウイルスの抗体を調べる場合もあります。
ヘルペスウイルスを抑える薬を1回1錠、1日2回、症状に応じて5~10日間服用すると、1~2週間で治癒します。重症な場合には、点滴を症状に応じて5~10日間併用します。
※これらの薬はウイルスの量を減らすだけで、潜伏しているウイルスを完全に消失させることはできません。