月経前症候群(PMS)
月経前症候群(PMS)は、月経(生理)がはじまる3~10日前にかけて、イライラなどの精神的な症状や、腹痛、眠気、頭痛などの身体的な深い症状が出て、それが、月経が来た途端、すっかり消えてしまうというものです。
2週間近く具合が悪い人もいれば、月経直前の1日だけという人もいます。月経前には誰でも、多少は体調が悪くなったり、イライラしやすくなったりします。しかし、症状が強く、日常生活に支障が出るレベルになるとPMSと言えます。
経前症候群(PMS)について、はっきりとした原因は解明されていませんが、排卵後に多く分泌される“黄体ホルモン”が脳内物質に影響を与えているのが原因となっているのではないかと考えられています。
偏食、偏った栄養状態では月経前症候群(PMS)を悪化させてしまうことがありますので、ご飯や麺類、パンなどの炭水化物ばかり多く食べたり、甘いものやカフェイン類などの嗜好品を多く摂ることは、ひかえましょう。
逆に、ビタミン、ミネラルを豊富に摂れるもの、野菜や果物、豆類や小魚などを多く食べると良いでしょう。ビタミンやミネラルのサプリメントも活用できます。
適度なストレスは月経前症候群(PMS)を悪化させることがあります。仕事をされている方は、ストレスをためこまないようにしましょう。お風呂に入ったり、からだを動かしたり、ストレスを解消できるようにしましょう。
日常生活に大きな支障をきたすような場合は、症状を緩和するためのお薬を使うことも良いでしょう。
低用量ピルや漢方薬などで、ひどい症状を軽減することで、不快な症状に振り回されないことも選択肢のひとつです。場合によっては少量の抗うつ剤が有効なことがあります。我慢しないで、専門医に相談するのが良いでしょう。
月経前症候群(PMS)の症状はライフスタイルも深く関わっています。睡眠不足も症状を引き起こす原因となりますので、からだからのメッセージを聞いて無理をせず規則正しい生活を送るようにしていきましょう。
月経前症候群(PMS)の改善には、嗜好品の過剰摂取に注意が必要です。アルコールやタバコなどの嗜好品の中には、過剰に摂取してしまうと、からだに負担を与えてしまうので出来るだけ摂取しないように気を付けてください。