低用量ピル(OC)
低用量ピル(OC)ってなんだろう?
ピルとは“経口避妊薬” Oral Contraceptives の頭文字をとって(OC)のことです。
医師による処方が必要で、自費診療となります。毎日飲み忘れなく服用することで、避妊効果は確実なものとなりますので、女性自身で、自分の意思で、避妊することができます。
ピルには3種類あり、ピルに含まれるエチニルエストラジオールの量によって分けられます。
低用量(50μg以下) 中用量(50μg)
高用量 (50μg以上)
一般的に“ピル”と呼ばれているのは低用量のもののことです。
低用量ピル(OC)って、どんな用途があるの?
低用量ピル(OC)は、避妊のために使用するだけではなく、月経痛(生理痛)、月経周期、肌トラブルなど、様々な目的で使用されます。
- ①月経痛の緩和
- ②安全な避妊
- ③女性特有のがんの予防
- ④子宮内膜症の治療
- ⑤月経日のコントロール
低用量ピル(OC)って、副作用はないの?
服用を開始したばかりでは、10人中1~2人の方に、軽度の吐き気、頭痛など“つわり”のような症状が現れることがありますが、数日のうちに症状は無くなります。
また、乳房が張ることがありますが、特に異常というものではありません。10人中1~2人に服用1~2ヶ月の間では、少量の出血が起こることがあります。
「血管の中で血の塊ができる血栓症のリスクが3~5倍に増加するといわれています。その頻度はピル内服女性1万人あたり、1~3人程度と高くはありません。(妊娠女性では1万人に6人)」
低用量ピル(OC)って、処方できないケースはないの?
- 乳がん、子宮がんの疑いのある方
- 原因不明の性器出血のある方
- 血栓症の方、かかったことのある方、なりやすいといわれたことがある方
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙される方
- 前兆がみられる片頭痛のある方
- 手術後や出産直後の方、手術を予定している方
- コレステロール値や中性脂肪値に異常のある方
- 高血圧の方(軽度の高血圧の方を除く)
- 妊婦またはその可能性のある方
- 授乳中の方
子宮内避妊器具(intrauterine device:IUD)ってなんだろう?
子宮内に挿入することで受精卵が子宮に着床して妊娠することを防ぎます。出産経験があり、子宮筋腫などがない方に適しています。挿入後は定期的に位置がずれてないか確認が必要です。IUDは従来のものに加えて、避妊効果を高めるために銅がついたものや、黄体ホルモン放出がたのものがあり選択が可能です。自費診療です。