その場合、更年期障害であったり、また、別の病気の可能性もあるため、からだやこころの不調を感じたら、まずは専門医への受診をおすすめします。
女性は、40歳を過ぎた頃から卵巣の機能が低下し始めます。特に更年期という時期に入ると、その低下が急激になります。更年期では、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンが減少し、からだの中のホルモンバランスが乱れます。ホルモンバランスが乱れると自律神経の調節が乱れ、“ほてり”や“のぼせ”、“冷え”などの不調が現れます。このようなホルモンバランスの乱れによっておこる不調を「更年期障害」といいます。
更年期障害の様々な症状は、漢方薬やホルモン剤などを症状に合わせて使用し症状の緩和を目指します。
じっくりとお話をしたうえで、治療の方法を選択します。漢方薬は保険診療のものを処方します。
ホルモン剤は、貼り薬やジェルもあります。
※ホルモン補充療法のガイドラインは2012年に更新されました。
更年期は女性なら誰にでもやってくる人生の中のひとつの節目です。決して何か異常なことであるとか、ホルモンがおかしいとかということではありません。症状が出ずに通り過ぎていく方もたくさんいます。無理はせずに楽しく過ごせるようにしたいものです。ただ、必要な方、症状を緩和させたい方はお薬を使用してもかまいません。お薬は少しでも快適に、明るく生きるためのお手伝いをするものです。