まどかレディースクリニックには、女性の心身症のために、女性の心理士によるカウンセリングを行っています。医師による診察により、必要と判断された場合、医師と連携してカウンセリングし、心理療法などを行い、こころの部分もサポートいたします。
からだの病気の中で、発症やその後の経過に心理社会的な要因が密接に関係しているものを“心身症”といいます。(※ただし、神経症やうつ病などの病気は心身症とは呼びません。)
心理社会的な要因とは、几帳面、心配性といった性格や、仕事などを断ることができず引き受けてしまうといった行動パターン、身内の不幸や病気、経済的な問題などのストレスなどがあります。
こういった要因の影響が高まってくると、脳や神経の働きに影響を及ぼし、からだに様々な症状をきたしたり、症状の改善を阻むことがあることがわかってきました。また、身体的な不調が心の状態に影響を及ぼすこともあります。このため、こころとからだの相互作用(心身相関)を考えながら治療する必要があります。
まどかレディースクリニックでは、“婦人科での心身症を治療対象”としています。
婦人科症状(更年期障害、月経不順、月経困難症、月経前症候群、帯下、陰部痛など)が身体の治療だけでは改善しないという方に、症状の起こったときのことや、その後の経過を詳しく聞いていくことで、心理社会的な要因が関わっている可能性がないか調べます。
(※心身症の患者さんでは、一見すると心理的ストレスはないような、むしろ社会的には問題も起こさないように努力し、がんばっているという傾向があります。)
その上で必要な心身医学的治療(心理療法、漢方療法、漢方以外の薬物療法など)を行います。
現代社会の中では自分では気付かないままストレスや心理的な疲労を抱え、がんばりすぎている方が多くいらっしゃいます。ご自身の性格や考え方の癖などをゆっくり語り、理解する中で体調不良が改善することや、その後の人生を楽しく過ごせるようなヒントを見つかっていきます。その過程を一緒に悩み、考え、道筋を見つけるお手伝いをするのが心理士です。話したくないことを無理に語る必要はありません。ご自身のペースでゆっくりと体調のこと、自分自身のことを考えてみる時間を持つことが体調不良の改善に繋がります。